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影の複合
最愛の妹を殺された兄が鉄壁のアリバイを執念で崩していくという、国広富之のキャラクターを充分に生かした推理巨編。犯罪の決定的な証拠となる「指紋」にも、意外なカラクリがあるという、背すじの寒くなるようなテーマであり、アリバイを証明する写真に写されたある『影』で自信に満ちた犯人の足元が崩れおちていくラストシーンは、推理ファンには必見。ルポライターの後藤和久（国広富之）は、預金者の口座から巨額の金を無断で流用していた銀行の支店長自殺事件を追って大阪へ。だが、友達と四国を旅行すると言って途中まで一緒だった妹の千代子（佐藤万理）がその夜、松山のホテルで殺害されていまう。警視庁の佐木刑事（山城新伍）は、千代子の周囲から見つかった指紋や体液から犯人を自殺した支店長を脅して二千万を奪い逃亡中の貸付係長吉永と断定。しかし、和久は、妹に特定の男がいたとは信じられず、独自...
牟田刑事官事件ファイル30
河原で小沢（影丸茂樹）という弁護士の他殺体が発見された。刑事官の牟田（小林桂樹）と警部補の岩城（東幹久）は、小沢が籍を置いていた弁護士事務所を訪問。小沢が示談交渉でフリーライターの君塚（久保田篤）ともめていたことを知る。君塚の指紋と事件現場に落ちていたライターの指紋が一致したため、君塚を重要参考人として連行する。
牟田刑事官事件ファイル27
刑事官の牟田（小林桂樹）は、大学の職員、由美子（越智静香）がマンションから転落した現場に遭遇。由美子は一命を取り留めるが何も話さない。由美子が勤める大学の助教授で兄の純一（西村和彦）は、自殺をするような心当たりはないと言う。十日後、消費者金融の社長、青木（鶴岡修）が刺殺される。
