1977年、10月から11月にかけて毎日放送系列で放映。全7話。
原子力科学の第一人者、雨村征男、そして大企業土器屋産業の御曹司、土器屋貞彦は性格が対照的だが高校時代から続く仲。しかし、北アルプスの道標の向きを変えたことにより二人の運命は変わっていく。ウラン濃縮技術の技術成果を手に入れるためにあらゆる手段を容赦なく使い、果ては政略結婚を仕組む巨大商社。政治家と財界人との癒着、利権追求から起こる殺人。最終的に、研究成果を公開することを頑なに拒んだ雨村は死亡し、それだけではなく癒着に関わった人間が死に、雨村の妻、久美子だけが残され、雨村が公開を拒んだ研究成果は、かつて雨村の所属していた物理化学研究事業社の物部満夫が実現させた。
いまとなっては、かつての幸せな新婚生活も、雨村が久美子に託した研究成果も、巨大商社の利権も、腐敗して、腐臭をはなっている。そんな...
藩命により公儀隠密を斬った際、右腕を斬り落とされ、右目を失明した相馬中村藩の藩士丹下左馬介が、隻眼隻手の剣豪丹下左膳となり、「こけ猿の壺」を巡る公儀と柳生藩の争いに巻き込まれるまでを描いた作品。
刑事事件を起こしてフジテレビを退職後、映画『鬼龍院花子の生涯』で映像監督業に復帰した五社英雄が『無宿侍』以来約10年ぶりに手掛けたテレビ時代劇で、主人公の丹下左膳を仲代達矢が演じるなど、『鬼龍院花子の生涯』のキャストが数多く出演した。五社は翌1983年にも、この枠で『三匹の侍』の13年ぶりのリメイクを演出する予定だったが、映画『陽暉楼』を撮るため断り、結果的にテレビドラマの演出はこの作品が最後となった
和泉涼子(古手川花子)は平凡な専業主婦。夫の基夫(塩屋俊)とは社内恋愛で結婚し、
2人の子どもがいる。ロンはあるがマンシヨンを持ち、幸福な日々を送ている涼子だが、ときめくような恋にあこがれていた。現実には、そんなチンスがあるはずもないを思ていたところ、思いもかけない出会いが…。学生時代の同級生.目黒万知子(中原理恵)を訪ねた帰り、バラの花束を抱えた男性とぶつかた涼子は、相手のスマトな対応に心ときめかせ、自分を独身の人形作家と、ついうそを言てしまう。男の名は、村徹(竹肠無我)。国際線のパイロツトだつた。夫に対してすまないと思いながらも徹への恋心が募る涼子。徹も彼女との結婚を真劍に考えるようになるが…。【週刊ステラより引用。俳優名を補足。補足.秋のタ映え】【役名(演技者)】和泉涼子(古手川
子)、村徹(竹肠無我)。
「あたいがスリだってさあ調べて」と威勢のいい啖呵と共に裸になったちゃりんこ浮子(夏純子)が、ストリッパー斜旋業「新宿芸能社」の金沢(森繁久彌)、竜子(市原悦子)、踊り子鳥子(瞳麗子)、タマ子(中川加奈)たちのおトソ気分をフッ飛ばした。浮子に満員電車の中で、財布をスラれた金沢が、デパートで彼女を見つけ「芸能社」に連れてきたのである。最初は威勢のよかった浮子も、金沢と竜子に親身になって説教されると涙を流して更生を誓い、「新宿芸能社」に住み込んだうえ、手先の器用なことから手品ストリップを考えつき、人気はうなぎ上りとなった。ある日、浮子の父親で前科十七犯のスリの親分浅草の銀作(西村晃)の身内で左ききの武(米倉斉加年)が、浮子を連れ戻しにきた。父親のいいつけとあって仕方なく浮子は帰っていった。その途中、無意識でスッてしまった女の財布の中に、母親が田舎で仕送りを...
競馬好きの古田茂作は、町の期待を一身に受けて、清掃課から、市営競馬場の所長に抜擢された。公務員は馬主になることはもとより、馬券一枚買うことすら御法度。茂作はそんなことなど気にしなかった。しかし、茂作には悩みがあった。妻マリにせがまれる夫婦のいとなみについて行けず、孫を欲しがるマリの母親や祖母にまで、その怠慢をなじられていたのだ。茂作は考えたあげく、競馬場の嘱託獣医三川剣山に相談をもちかけた。剣山は同情のあまり心臓弁膜症という病名を彼に与え、茂作はそれをマリにふれ込んで夜の交渉をたった。ところが一難去ってまた一難。茂作は、不調続きの経営で市長から厳しい非難を浴びせられた。茂作が人目をさけて剣山に預けていたモサク号が、品種改良の実験材料として去勢されたのはそんな折だった。起死回生のチャンス、記念ダービーが迫った。今となっては、呼び物いりの名馬を揃えた大レ...