1953年放送の人気ラジオドラマ『新諸国物語』を人形劇化。海賊赤柿玄蕃(あかがきげんば)によって滅ぼされた丹波家の遺児、萩丸と面作りの達人で笛吹童子こと菊丸の兄弟が、父のあだを討ち、奪われた城を取り戻す物語。小学校低学年を対象とし、親しみやすいテーマ曲や人形、当時流行ったSF映画のテイストや時事ネタなどもストーリーに盛り込んだ。
『笛吹童子』(1977)に続くラジオドラマ『新諸国物語』の人形劇化第2弾。ラジオ版の台本が残っていなかったため、ほとんどの物語が脚本の田端靖夫のオリジナル。子ども向けに、原作にないキャラクターを登場させたり、アルテカの女王を紅孔雀の正体とするなど設定を大胆に変更。ファンタジーのテイストをそのままに、秘宝を巡る恋人たちのすれ違いや愛の成就を描いた。
原作は石ノ森章太郎の冒険ファンタジー『ゆうれい船』。脚本は数多くの作品を手掛けている辻真先。監督は「どうぶつ宝島」の池田宏が務めた。ある夜、謎の幽霊船が黒汐財団に所属する大型船ばかりを襲うという事件が起こった。その後、今度は幽霊船の使者と名乗るロボットが現れて町を破壊し始める。ロボットの攻撃によって両親を奪われた少年隼人は、両親の仇を討つために、愛犬のジャックと調査を開始する。すると、幽霊船に襲われた被害者であるはずの黒汐財団が、実は大規模な兵器工場を持っていたことが分かる。実は黒汐財団は、海底魔王“ボアー”の手先だったのだ。では、黒汐財団と対決している幽霊船の存在とは、いったい…!
ストーリー
年老いた蒸気機関車やえもんは、踏み切りで立ち往生するという醜体を演じてしまった。乗っていたネズミ一家もびっくりしたが、仲間の電気機関車や、ディーセル機関車はすっかりやえもんをバカにするのであった。
新幹線のマッハなどは、田舎の機関区へ移れなどと言いたい放題。 とうとうディーゼル機関車のハイハイに引かれて、田舎の機関区へ。
そんなやえもんを、仲良しの正達が町へ連れ戻すが、駅長、区長、助役は集まってやえもんをスクラップにすることで話をまとめていた。
と、そこへ三人組のギャングは押し入り、金庫を開けさせごっそり切符を奪うと、ハイハイに乗って逃げ出した。誰もあとを追おうとしないので、やえもんが追う。ところが、急勾配まで来て息切れがひどく、どうにも前に進めない。ハイハイの方も、ケガをしていたため後戻り。
やえもんは懸命に両手を広げて後戻りしてくるハ...
サイボーグ犬の親子とともに、地球を侵略する宇宙怪獣と戦う少年の活躍を描いたSF冒険アニメ映画。
昆虫から進化した宇宙の侵略兵団デビル星人。その魔手が太陽系にも伸びた。地球の林博士はその事実を知るが、敵は博士とその息子ツトムの爆殺を画策。それを救ったのは、ツトムに拾われた犬の親子だった。林博士は爆死した4匹の親子犬をサイボーグ犬のクイーンエースジャックジョーカーとして蘇生。ツトムは人間同様の知恵と心を備えた彼らともに、月面に出陣。サイボーグ犬の超能力に支えられながら、宇宙の悪魔と戦う。
笹川ひろしのSF漫画『魔犬五郎』がベースだが、内容は主人公の名前設定を初めとしてほぼアニメオリジナル。後年には本作を作った東映動画(東映アニメーション)や角川映画のプロデューサーとしても活躍する田宮武が、この作品で初の劇場作品の監督職を担当した。
【クレジット】...