座頭市(勝新太郎)は、道中、三味線を抱えた鳥追い女おゆき(吉永小百合)と道連れになた。飲みぷりも見事に大酒をあおり、どうせ流しの門付女だもの、すれからしさと、わざと伝法にうそぶくおゆきだが、根はやさしい女だた。名前と同じで雪のように心のきれいなおゆきと話していると、重なる旅にすさんだ市の心も自然となごんだ。おゆきは、旅の三味線弾き投節の宇之(林与)の行方を搜していた。三年前、二人は結婚の約束までしたのだが、おゆきは病気の父を見捨てて旅に出るのがためらわれ、愛する宇之を裏切る結果となてしまた。別れてからいよいよ思慕は募た… o 宇之からもらた思い出の品だという撤を、さも愛おしそうに磨きながら、問わず語りに宇之の話をするおゆきの、遠い目つきと、小娘のように紅潮させたほおの色が、市にも目に見えるようだた。
実は、宇之は、江戸前の三味線の音色で娘心をとろけさ...
浜町海岸(はまちょうがし)に稽古場を構える独り身の常磐津の師匠お京(小川真由美)、実は大江戸の夜の世界にこの人ありとしられた女義賊「女ねずみ小僧」である。昼は、粋でおきゃんな美貌の女師匠、夜は快刀乱麻の女白浪、「いろは湯」主人にして“男ねずみ"の浮右衛門(三國連太郎)ともに、江戸の浮世の世直し働き、それが、ご存知女ねずみ小僧!
Nigel Rhodes plays a boy who, while riding his wooden rocking horse, can predict which horse will win at the race.